エントロピー

基礎化学・基礎物理
物理化学
熱現象に特有な不可逆性(非可逆性ともいう)を数量的に表現するために導入された量。絶対温度Tの物体が熱量Qを受けたとき、物体のエントロピーはQ/Tだけ増し、熱量Q'を放出するときエントロピーはQ'/Tだけ減少すると定める。物体が熱平衡状態にあるということは、温度や圧力や体積が指定できるということであるが、一つの熱平衡状態Aから別の熱平衡状態Bへ変わったときの物体のエントロピー変化は、AからBへきわめてゆっくり変化させていく過程を考えて、その途中で出入する熱量をそのときどきの温度で割ったものの代数和として計算する。変化がゆっくりでないと、場所によって不均一を生じ、物体の温度が定められないからである。

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