キノイド(キノノイド)構造
キノイド(キノノイド)構造
応用物理・応用化学
化学構造
o-およびp-ベンゾキノンに類似した構造の総称。単にキノイドといえばp-キノイドをさす場合が多い。環外二重結合を構成する末端原子の違いにより、キノンジイミン(窒素)、キノジメタン(炭素)など種々のキノイドがある。キノイド構造を有する化学種は、高い電子受容性・電子供与性や光学的特性から興味が持たれてきた。π拡張したキノイド構造は、対応するジラジカル種との共鳴の寄与が考えられ、それに基づく物性発現が期待される。キノイド構造に電子供与基もしくは電子受容基を導入することで、酸化還元によるキノイド構造の形成・消失に基づく物性の外部刺激制御が可能になる。