ヘテロアレーン
ヘテロアレーン
応用物理・応用化学
化学構造
アレーン(単環式または多環式の芳香族の炭化水素)に含まれるメチン(-CH=)および/またはビニレン(-CH=CH-)を1個以上、それぞれ二価または三価のヘテロ原子に置き換えることによって形式的に誘導され、芳香族系としての連続したπ電子系の性質と、ヒュッケル則(4n+2)に対応した面外π電子数が保たれているヘテロ環式化合物。例えばチオフェンなどがある。拡張π電子系の縮合環化合物は、ペンタセンに代表されるようにπーπ相互作用が強いため、すぐれたキャリア輸送性を示す材料であり、その類縁体であるヘテロアレーン系材料の数多くの研究報告がある。