ペロブスカイト型化合物
ペロブスカイト型化合物
応用物理・応用化学
化学構造
ペロブスカイトはチタン酸カルシウム(CaTiO3)の鉱物名で、ABO3(Aは2価、Bは4価の金属イオン)で表される化合物をペロブスカイト型化合物と総称している。正方晶や斜方晶のペロブスカイトは強誘電性を示し、チタン酸バリウム(BaTiO3)が強誘電体や圧電体としてよく知られている。また、銅酸化物を基本単位とする酸化物高温超伝導体は、すべてペロブスカイト構造を持っている。これらのペロブスカイト型化合物は金属イオンと酸素のみで構成されており、焼結法などの物理的な手法で作成される。焼結の際、金属イオンの種類や比率を変えたり、添加物を加えたりすることで物性が劇的に変化する。また、酸化物だけでなく、金属ハロゲン化物などを成分とするペロブスカイト型化合物も知られている。