乱流

応用物理・応用化学
化学工学
流体の速度や圧力などが不規則に変動する流れをいう。また,このような不規則な変動を乱れという。これに対して、乱れを含まない流れを層流という。流れのレイノルズ数が低い場合には、粘性の減衰作用が大きいため、流れは安定で、層流状態に保たれるが、レイノルズ数がある臨界値以上になると、流れは不安定になり、乱流状態に移行しやすくなる。層流から乱流への遷移過程では、撹乱の線形成長に続いて非線形成長が起り、完全な乱流へと推移することが知られている。乱流の特徴はさまざまなスケールの渦運動と、それに伴う強い攪拌効果および小さなスケールの渦の粘性によるエネルギー散逸にある。

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