光マネジメント
光マネジメント
半導体素子
太陽電池
太陽電池の変換効率の向上には、発電層の改良が中心となるが、それに加えて太陽から入射する光を効率よく光吸収層に吸収させる技術である光マネジメント技術も重要である。光マネジメント技術として、①反射防止技術(Anti-reflection)、②ライトトラッピングがある。特に薄膜系太陽電池ではライトトラッピングが重要となる。薄膜系太陽電池の光吸収層の膜厚は数μmと薄く光を十分に吸収できない。膜厚を厚くすれば光の吸収は増加するが、変換効率(取り出せる電流)は膜厚に比例しないため発電コストに見合わない。ガラスやTCO表面に凹凸のテクスチャ形状を形成したテクスチャ基板は、入射光を散乱(回折)させ、光吸収層内の光路長を増加させる(ライトトラッピング)ことで変換効率を上げることができる。