液晶性有機半導体

材料
有機半導体材料
ある温度領域で液晶相を示す有機半導体物質が液晶性有機半導体である。液晶性有機半導体は、液晶相を発現する温度領域では、分子が自己組織的に配向した液晶相と呼ばれる結晶よりもやわらかい分子凝集相を形成する。液晶性半導体では分子間を電荷がホップして移動する(電子的伝導)ことにより高速の電荷移動が起こり、シリコン半導体とは電荷移動のプロセスが異なる。液晶性半導体は、液晶特有の自発的配向性によって比較的容易に液晶分子の方位を制御でき、また、化学構造的特徴から多様な有機溶媒に高い溶解性を示すなどの特長をもつ。

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