誘導体
誘導体
基礎化学・基礎物理
物理化学
有機化学用語で、ある化合物Aを化学反応によって部分構造を変換して化合物Bに導いたとき、BをAの誘導体という。通常、ある化合物中の水素原子あるいは特定の原子団が、ほかの原子あるいは原子団によって置換された化合物をいう。たとえば、酢酸エチルCH3COOC2H5は酢酸CH3COOHの誘導体であり、クロロベンゼンC6H5ClはベンゼンC6H6の誘導体である。広義には、必ずしも元の分子から化学反応で誘導された分子でなくても、分子の主骨格が同じで、置換基、部分構造、側鎖が異なる分子(類縁体)を誘導体と呼ぶこともある。