逆エネルギー移動
逆エネルギー移動
応用物理・応用化学
半導体物理
通常みられるエネルギーの移動ルートと逆側のルートで起こるエネルギー移動や遷移を指す。有機半導体において有名な逆エネルギー遷移過程として、三重項励起状態(T1)から一重項励起状態(S1)への逆エネルギー移動が挙げられ、reverse intersystem crossing (RISC)と呼ばれる。一重項励起状態と三重項励起状態のエネルギー差を小さくすることで、三重項準位から一重項準位への逆エネルギー移動が生じやすくなり、この際、熱エネルギーの助けを借りて(Thermal assist)逆エネルギー移動が促進される。