逆項間交差

応用物理・応用化学
半導体物理
正孔と電子がペアになったものを励起子と呼ぶ。励起子には一重項励起子と三重項励起子の2種があり、三重項から一重項への遷移を逆項間交差(RISC)と呼ぶ。一重項励起子からは蛍光が得られる(この過程を輻射緩和あるいは輻射失活と呼ぶ)。一方、三重項励起子は特殊な状況を除けば、通常、熱として失活する。しかし、RISCと一重項からの輻射緩和を組み合わせると、三重項励起子を一重項励起子経由で光に変換することが可能となる。この場合、通常、RISCが遅く律速過程になる。有機ELにおいてRISC+蛍光の発光を得るためには、RISCの高速化が重要である。

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