遷移金属酸化物

基礎化学・基礎物理
一般化学
遷移金属元素(長周期表の3A-7A、8、1B中d殻が満たされていく元素)と酸素との化合物。電子-電子、電子-格子相互作用が強く、伝導性および磁性において興味深い性質をもつ。遷移金属酸化物は磁性体の代表であり、絶縁体、半導体、金属、超伝導体のすべてを含む。1986年にランタン、バリウム、銅からなる酸化物高温超伝導体が発見された。酸化物の磁性研究によって,物性物理学あるいは固体電子論が発展してきた。遷移金属酸化物の結晶構造は中心に遷移金属原子が位置する酸素八面体、ピラミッド、四面体などをユニットとした連結構造によって表され、単純なものから長周期・変調構造を導く複雑なものまで多くのパターンが存在する。

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