電気化学発光セル

半導体素子
有機EL
発光電気化学セル(LEC)は発光材料と電解質(イオン液体等)からなる発光層を電極で挟む構造の発光デバイスであり、原理的に単層構造でも発光する有機系発光素子の一種である。印加された電圧によって電極付近で電気化学的な還元反応(陰極)および酸化反応(正極)がおこり、ラジカルアニオンとラジカルカチオンが生成されることで電気二重層が形成される。そして異極性のイオンが発光層上で衝突して励起状態の中性分子を生成し、励起状態から基底状態への失活で発光が起きる。このとき、電気二重層によって生じた界面電場により電気抵抗が減少し、また、イオン性液体を発光層へ加えることによってイオン伝導性を高めることができる。発光性材料に電解質を添加することで正極と負極の間を発光層のみの単層とすることが可能であり、作製の簡便さや、厚膜化が可能などの特長がある。

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