スピン角運動量
スピン角運動量
基礎化学・基礎物理
量子力学
スピン角運動量は、量子力学上の概念で、粒子が持つ固有の角運動量である。単にスピンとも呼ばれる。粒子の角運動量には、スピン以外にも粒子の回転運動に由来する角運動量である軌道角運動量が存在し、スピンと軌道角運動量の和を全角運動量と呼ぶ。ここでいう「粒子」は電子やクォークなどの素粒子であっても、ハドロンや原子核や原子など複数の素粒子から構成される複合粒子であってもよい。素粒子はそれぞれ固有のスピン角運動量をもつが、その大きさはhをプランク定数として、一般に (h/2π)√(s(s+1))で与えられる。このsをスピン量子数という。たとえば、電子、陽子はいずれも s=1/2、重水素核 2D は s=1 である。
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