ドルーデ(Drude)モデル
ドルーデ(Drude)モデル
応用物理・応用化学
半導体物理
ドルーデ(Drude)モデルは、物質(特に金属)内部の電子の特性について記述する。このモデルは気体分子運動論を応用しており、固体中の電子の微視的挙動は古典的に扱えるものとし、重く動きづらい陽イオンの間をピンボールのように電子が常に行き来しながら満たしているという仮定をおく。また、金属が正に帯電したイオンの集まりと、それから放出された膨大な数の自由電子から構成されていると考える。このことは、原子の価電子準位が他の原子によるポテンシャルと接触することにより非局在化していると考えることもできる。このモデルでは電子とイオン、もしくは電子同士の間に働く一切の長距離相互作用は無視される。自由電子が環境との間に持つ唯一の相互作用は衝突の一瞬のうちにのみ行なわれる。衝突する相手の性質はドルーデモデルの計算や結果には影響しない。