ラポルテ( Laporte)の規則
ラポルテ( Laporte)の規則
基礎化学・基礎物理
光物性・光化学
ラポルテ( Laporte)の規則は、中心対称の分子(反転中心を持つもの)および原子にのみ適用される分光学的選択則である。ラポルテの規則は、パリティが保存される電子遷移(反転中心に対して対称であっても反対称であっても、すなわちg〔偶〕→ g〔偶〕、あるいはu〔奇〕→ u〔奇〕)は禁制である、と述べる。こういった分子における許容遷移は、(g → uあるいはu → gの)パリティの変化を含まなければならない。結果として、分子が中心対称であるとすれば任意のp軌道内あるいはd軌道内での遷移(すなわち、任意の亜殻内での電子の再分配のみを含む遷移)は禁制である。