超共役

基礎化学・基礎物理
一般化学
超共役とは、σ軌道(通常は炭素-水素結合)の電子が空間的に近い位置にあるπ軌道あるいは空のp軌道と相互作用する現象のことである。空間的に近い位置に2つのπ結合が存在する場合、それらを構成する軌道間の相互作用により、軌道のエネルギーや電子分布に変化が生じ、その結果、物質の物性などに変化が生じる。このように2つのπ結合が相互作用する現象は共役と呼ばれる。この共役の概念をσ結合とπ結合の間の相互作用にまで拡張したのが超共役の概念である。

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